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国際農林水産業研究成果情報 第4号 【1996(平成8年度)】

中国雲南省における水稲新品種「合系34号」及び「合系35号」

〔 要約 〕中国雲南省の標高1800〜2000m地帯に適する多収・良質の水稲新品種「合系34号」及び「合系35号」を育成した。
所属 国際農林水産業研究センター・生物資源部、中国雲南省農業科学院 連絡先 0298-38-6305
推進会
議 名
国際農業 専門 育種 対象 稲類 分類 行政

[ 背景・ねらい]

中国雲南省のジャポニカ水稲栽培地帯では、冷害やいもち病が多発し、米生産を不安定にしている。そこで雲南省の豊富な稲遺伝資源と日本の多収良質品種とを利用して新品種育成を図り、米生産の安定に資することを目的とした。


[成果の概要・特徴]
  1. 「合系34号」と「合系35号」は、1993〜1994年の雲南省中北部区域試験(奨励品種決定試験)において高い収量性を示した。また、農家の実際栽培でもその優秀性が証明され、雲南省政府の登録品種として近く認定される。
  2. 両品種は下記の系譜を持ち、日中稲品種の長所を集積して育成された雲南省中北部地域に適する水稲品種である。これまでの共同研究育成品種と比較すると、「合系34号」は多収性とともに良好な玄米品質を備えていること、「合系35号」は非常に多収であることにそれぞれ特徴がある。主要な農業特性は別表に示した。

[成果の活用面・留意点]

両品種は雲南省内及び隣接する四川省、湘南省等の標高1800〜2000m地帯に適する。「合系35号」はいもち病抵抗性遺伝子pi-i「合系34号」は未同定のいもち病真性抵抗性遺伝子を保有しているので抵抗性の崩壊に注意する必要がある。


[具体的データ] 号系34号及び号系35号の主要特性

 

別表

別表


[その他]
研究課題: 稲遺伝資源の評価と利用技術の開発
予算区分: 国際農業〔稲遺伝資源〕経常
研究期間: 平成8年度(昭和60年〜平成8年)
研究担当者: (日本側)伊勢一男・工藤悟・春原嘉弘・丹野久・冨田桂・藤田佳克・安部信行・藤村泰樹・井上正勝・岩野正敬・松永和久・堀末登・森谷国男

(雲南省農科院)王永華・蒋志農・王懐義・何雲昆・熊建華・李家瑞・孫有泉・李成雲・周玉萍・孔平・陳国新・肖卿・王兵・沈鋭・世栄・劉吉新・趙国珍・楊暁洪・鄭鳳萍・楊勤忠・戴陸園・葉昌栄・廖新華・張建華・張堯忠・徐寧生・趙志堅

発表論文等: 伊勢一男(1995):中国雲南省における稲遺伝資源の日中共同研究、食糧振興54:4-10.
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