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文部科学大臣表彰科学技術賞(技術部門)受賞特別講演会

発表日:平成23年6月22日

講演タイトル:「南西諸島の振興に貢献するためにサトウキビはどう変われば良いのだろう」

  熱帯・島嶼研究拠点(熱研)の杉本明特別研究員が、平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(技術部門)を受賞しました。受賞に際しまして、特別講演会を下記のとおり開催しますので、御案内申し上げます。職場の皆様お誘い合わせの上、特別講演に是非お出かけ下さい。

日時:平成23年6月24日(金)15:30〜16:30

場所:国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点(熱研)大会議室(2階)
(石垣市真栄里川良原1091-1)

講演者:熱帯・島嶼研究拠点 特別研究員 杉本明

概要:  南西諸島における経済の基幹的作物であるサトウキビは、南西諸島の持続的な振興に本当に貢献しているのだろうか?本当に貢献するために、地域における役割から考え直してみた。役割を考え直す中から、現在のサトウキビ生産・サトウキビ産業の問題点を摘出し、問題の克服、地域の振興に貢献するために必要な生産・利用技術の方向を検討した。そして、あるべき生産技術を提案した。さらに、新技術に必要なサトウキビの新品種を開発した。

参集者:八重山地域の行政機関、サトウキビ・製糖関係者

受賞タイトル:地域振興に必要なサトウキビ新技術の提案と新優良品種の開発

  南西諸島のサトウキビ産業は、台風・干ばつ等の厳しい生産環境とサトウキビの栽培技術との不適合による低い単位収量や、収穫期の冬の短期間への集中による土地・機械・施設・労働力の低利用のため、収穫面積・生産量が継続的に減っている。その克服には、単位収量の改善と新たな技術に適した特性を備えるサトウキビの開発が必要であった。
 本開発では、不良な環境での株出し栽培(収穫後の萌芽茎を1年後に再度収穫する栽培)でも多収となる品種や収穫期間の大幅拡張を可能にする秋収穫用品種、少雨等に適応性の高い高バイオマス量品種、飼料用品種の育成に成功した。
 本開発により、育成された株出し多収品種は条件不利地域で急速に普及し始め、秋収穫用品種は、機械・施設等の高度利用を可能にする優良技術として政策に反映された。飼料用品種は、地力改良に必要な耕畜連携強化に向けて普及が始まり、砂糖・エタノール複合生産用高バイオマス量品種については、産業発展の切り札として、また、地球規模での二酸化炭素排出抑制、食料・エネルギー需給緩和に貢献し得る技術として注目を集めている。
 本成果は、サトウキビ産業の改善を通して地域の経済振興に寄与している。

  • 主要特許:特許第3769734号「砂糖及び有用物質を製造する方法」
  • 主要論文:「台風・干ばつ・低肥沃度土壌での作物生産−砂糖から砂糖+ワンへの変革に向けた高収量サトウキビの開発」農業機械学会誌第68巻第3号、p4〜8、2006年10月発表

問い合わせ先

国際農林水産業研究センター 熱帯・島嶼研究拠点
拠点コーディネーター&広報担当 勝田 義満
(TEL 0980-88-6201 FAX 0980-82-0614)