ガーナ国タマレ市でワークショップを開催

JIRCASは、アフリカ・イネをキーワードとして多くの研究課題を実施しています。そのうち、農林水産省大臣官房の受託事業「アフリカの土壌肥沃度改善検討調査」を2009年から5ヵ年にわたりガーナ国タマレ市で実施してきました。この調査事業は今年度が最終年度となるため、JIRCASは10月15日および16日に、共同研究機関であるガーナ開発研究大学および土壌研究所と共催で「ガーナの稲作における在地資源の活用による土壌肥沃度の改善」をテーマに、タマレ市ガーナ開発研究大学内国際会議場にてワークショップを開催しました(後援:農林水産省、ガーナ国食料農業省)。

一日目は、研究成果として11課題の発表がなされました。当事業の飛田哲リーダから、この事業の目的およびワークショップの趣旨を説明した後、ガーナ国の共同研究機関から、ガーナの低地での土壌肥沃度の現状、鶏糞や稲わらといった在来有機物資源の利活用可能性、牛糞・人糞・稲わらから成る堆厩肥等の施用法に関する発表がありました。午後は、稲籾殻のくん炭技術とその効用およびリン鉱石の溶解技術等について、JIRCAS研究者が中心に発表しました。その後の総合討論では、このワークショップで発表された研究成果を如何に農家に普及させるか、また「土壌肥沃度改善マニュアル」の作成などについて話し合い、行政を含む各関係機関が協力し、今後も同様の調査研究を継続する必要性を再認識しました。

二日目は、タマレ市近郊の3つの試験ほ場を視察しました。現場ではガーナ開発研究大学の試験担当者から、試験方法と試験結果概要の説明がなされました。農家ほ場を借りて試験を行っている村では、栽培を行っている農家に対し、技術の受け入れ度はどうかといった質問や、イネの生育に及ぼす各技術の効果を実際に見ながら、より直接的かつ具体的な質疑応答が交わされました。

ワークショップでは、たびたび日本国やJIRCASの技術協力に関する発言があったことからも、このような機会に関係者と人的交流を図り、知識・経験の交換を通じて、情報の収集・提供に係る活動を進めて参りたいと考えています。

なおワークショップの発表概要は、JIRCASのHPに掲載される予定ですので、是非、閲覧ください(https://www.jircas.affrc.go.jp/reports/reports_index.html)。

  • ワークショップの様子

    ワークショップの様子

  • 研究ポスターに見入る参加者

    研究ポスターに見入る参加者

  • 総合討論で回答する飛田哲リーダ

    総合討論で回答する飛田哲リーダ

  • 試験ほ場での現地視察

    試験ほ場での現地視察