第2回WASWAC世界大会への参加

WASWAC(World Association of Soil and Water Conservation)は、1983年に米国で設立された、土壌・水保全に関心を持つ研究者のボランタリーベースの国際組織です。日本を含む30ケ国の研究者が同協会を運営する協議会のメンバーとなり、研究集会の開催、出版、研修事業等を行っています。WASWACの事務局は、2003~2010年の間、一時的にバンコクに移った後、2010年に事務局が中国の北京に正式に移設されたことを契機として、国際会議を3年毎に開催することとなりました。第1回は2010年に中国・西安で開催されています。

このたび、「21世紀の土地・水資源に対する脅威」を主要テーマとし、土壌・水保全に関する研究発表や情報交換を目的として、第2回となるWASWAC世界大会が、タイ国立工学研究所、タマサート大学の共催、タイ土地開発局(LDD)、農環研等の協力により2013年9月5~6日にタイ国チェンライで開催されました。

会合には、東・東南アジアを中心として、欧州、アフリカ、南・北米など世界各地から研究者が参加し、1) 土壌劣化の評価法、2) 地滑り、3) 土石流、4) 土壌侵食、5) 気候変動、6) 土壌劣化の及ぼす影響、7) 土壌劣化の生態学的側面、8) SWAT(土壌・水の動態予測システム)、9) 土壌劣化の防止、10) 土壌・水保全の総合技術、11) 水資源管理、12) 法制度、13) 農家の役割、14) 土地利用変化をテーマとする14分科会で、約70件の口頭報告と約50件のポスター発表が行われました。

JIRCASからは気候変動対応プロジェクトで実施中の、タイにおける長期連用試験の成果(IPCCが提案した農地における土壌炭素変動係数と、JIRCASの試験圃場で得られたデータを基にして得られた同係数の比較)を報告しました。

第3回のWASWAC世界大会は、2016年にセルビアで開催される予定です。


第2回WASWAC世界大会

第2回WASWAC世界大会